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 平成29年6月に、理事長に就任いたしました細田敏和(ほそだ・としかず)です。

 まず始めに、東京電力福島第一発電所の事故により、いまだ、多くの方が困難な避難生活を続けておられ、また、地域コミュニティーにも極めて大きな影響を与えてしまったことに、原子力の分野に身を置く者の一人として、深くお詫びを申し上げます。

 この事故により、放射線に対する国民感情が以前にもまして厳しくなる中、当協会の使命の一つであります「放射線利用」につきましては、以前にもまして丁寧な説明が必要になったと認識しております。また、当協会のもう一つの使命であります「原子力・放射線に関する知識・技術の普及」も、このような「丁寧な説明」の一環となるものですが、より一層の努力を重ねて参ります。

 
 
 
また、この事故の影響の一つとして、原子炉の運転に関する規制が厳格化され、商業用発電炉のみならず、国内の研究炉がすべて止まった状態が、つい先日まで続いておりました。従いまして、放射線利用のうち、日本原子力研究開発機構殿の研究炉を用いた当協会の照射事業も現在休止中です。一刻も早い研究炉の再稼働を期待します。

 放射線は、本来、正しく使えば極めて有益なもので、様々な分野で活用されております。特に人命に直結する医療分野では、従来のラジオアイソトープを用いたガンの治療に加えて、近年では国内各地に重粒子線治療施設が稼働を始め、多くの人の命を救っています。産業利用の面では、新しい放射線源の一つであるJ-PARCでは、ミュオンのような新しいビームの活用も含めて、極めて広範な分野で成果を上げているところであります。当協会では、これまでの経験で蓄積された技術を基に、特に安全の確保には最大限の努力を払いつつ、放射線が人類にもたらすメリットを十分に発揮させ、その成果を国民の皆様に還元できるよう、努めて参る所存です。

微力ではございますが、放射線利用の振興のために努力して参りますので、今後とも前理事長同様ご指導、ご鞭撻賜りますようお願い申し上げます。


 
 
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